その日は突然きた。




待ちからは遠くはなれた荒野の向こうにある施設―――――エコル。
そこには軍用兵器の開発者「ブランシェ」の作った生きる兵器"レヴ"の実用へ向けた実験が行われていた。


しかしそれは17年前までの話。


ある日自我を持ち始めたレヴたちが暴動を起こし
実用化実験を中止させた。

それから彼らは、自分たちのなかでもっとも優れた26人を選び、自らのリーダーとした。
Aから始まりZで終わるチーム、アルファベットを作り、最も尊敬している隊長のいる隊に入り集団で戦闘訓練をする。
そんなことをしたのは、自分たちが兵器として生まれてきた事を知っていたからかもしれない。


そして何事も無く17年が経つ。


彼らの生活が始めってから17年目のある日。
一人のレヴが急に狂いだし、同じチームの仲間を襲った。
狂いだしたレヴはすぐ仲間によって拘束され、二日後に死んだ。
医療を任されていたレヴ達は、ウイルスが原因だと言う。
「ブランシェ」の最後の作品"D-H57"。空気感染型のウイルス。
生き物の自我・理性を無くし、最後は死に至らせるという―――――。



死者が20人にも達した頃。
チームS隊長、ディゼークのもとを一人のレヴが訪れる。




そして全ては始まった。